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クッキー☆界隈全体において用いられる、クッキー☆に対する考え方の一つ。また、そこから派生した考え方の総称。
初代やTIS三部作のみをクッキー☆として扱い、その他のボイスドラマを「クッキー☆を売名に使った養殖企画」として否定することが思想の中核である。
このような主張をする者を「原理主義者(兄貴)」と呼ぶこともある。
なお、対をなす概念として、親等理論による拡大主義(いわゆる酸素理論)や「養殖声優」「クッキー☆営業」等があるが、これらには特段総称が付いているわけではない。
原理主義者の主な主張
その形式は様々であるが、一般には以下の各号のような思想が全て原理主義と呼ばれる。
- 1. 初代クッキー☆のみがクッキー☆である
- 風評被害の原点であるクッキー☆初代のみをクッキー☆とするもの。原点にして頂点。
- 2. 初代クッキー☆からクッキー☆☆☆までがクッキー☆である
- 初代からクッキー☆☆☆の間に投稿されたものをクッキー☆とするもの。 かつてはこれがメインだったが、世代交代などの影響でクッキー☆☆以外の本編がマイナー化、これを原理主義として掲げる者は少数派と化した。
- 3. 初代クッキー☆とTIS三部作のみがクッキー☆である
- TIS作品までをその区切りとするものであり、数多く唱えられる原理主義の中でもポピュラーなもの。 TIS作品(特に、完全に天然だった1期とは違ってクッキー☆の風評被害を想定して作られた2期と3期)が養殖になるかならないかは議論が分かれるところである。 元々は原理主義者を偽った対立煽りコメントだったとも言われている。
- 4. 天然クッキー☆のみがクッキー☆である
- 初代を筆頭にクッキー☆を意識せず、単なる風評被害(連想型など)に遭ったものだけをクッキー☆とするもの。考え方としては2と被るところもある。 売名を目的としてクッキー☆の名を借る養殖企画を嫌い、ATUD作品などはクッキー☆として認めていないことが多い。
- 5. 東方ボイスドラマだけがクッキー☆の範囲である
- クッキー☆は初代と同じで東方ボイスドラマだけである(この内そのボイスドラマが養殖であるか天然であるかは人による)べきであり、その他の親等や連想などによってクッキー☆として扱われているものはクッキー☆でないとするもの。
- 6. クッキー☆声優は特定されて初めて一人前のクッキー☆声優である
- 売名を目的として養殖企画に参加した養殖声優は、ガン掘りなどクッキー☆の危険性を理解しているため個人情報などのガードが堅い。 よって、(クッキー☆特有の風土などもあり)ガン掘りされ、個人情報が特定されて初めてクッキー☆声優になれるとする考え方。 具体的にはくりーふなどがいる。
- 7. 投稿者はあくまでクッキー☆ではない
- 自己矛盾☆および公開面会室の成立を受けて誕生した、2020年末現在で最も新しい原理主義。 クッキー☆投稿者のキャラクター化の流れ(投稿者☆?)を受け、あくまで投稿者はクッキー☆ではなく、やるにしても「クッキー☆」タグを外すべきだという考え。 投稿者のなれ合いを一切認めず、Twitterや合作までもをするべきではないとする思想と結合している側面もある。
- 8. クッキー☆厨にガン掘りを否定する権利は無い
- 風評被害から始まるクッキー☆は、元々がガン掘りなどによる声優の個人情報特定を土台としたコンテンツであり、それを楽しんでいる全てのクッキー☆厨(いわゆる良識派など)にはガン掘りを否定する権利は無いとする考え。 大前提として「クッキー☆厨は(クッキー☆で遊んでいる時点で、程度の差はあれ)全員悪人である」として全てのクッキー☆厨の悪性を全面肯定する考えであり、連帯責任的な発想による。特に本スレなどにおいてガン掘りを正当化する際に用いられる。 「俺はちゃんと悪いことだと分かっているし、怒られた時には当然相応の責を負うつもりだ、それに養殖声優もガン掘りなどの脅威に晒されることは分かって参加しているはずだ、だから俺は臆せずガン掘りをするぞ」といった、ある種の開き直りにもなっていることがある。
原理主義の変遷と議論
上節から分かる通り、原理主義はクッキー☆が新しいジャンルを吸収する度に繰り返し誕生してきた思想である。
拡大を続けるクッキー☆の歴史は反拡大主義たる原理主義の後退の歴史でもあり、「旧原理主義」と「新原理主義」は時期の重なりを持ちつつも頻繁に入れ替わっている。
原義となるような(1~3あたり)原理主義は現在ではかなり勢力を弱めている一方で、現在では反投稿者☆主義といった近年の原理主義が勢いを付けている。
原理主義勢力自体は「様々な思惑を持った者の利害一致による集合体」の総称であり、明確なイデオロギーを持った組織的な勢力ではない(この非組織型の構造が、時代の変化に対応した流動的な「原理主義」の変質を生んでいる)。
故にその内容と方向性は時期を同じくする同分類の主張の中でさえも実に様々であり、十把一絡げにして取り扱おうとする試みは多くの場合失敗に終わるだろう。
例として、反投稿者☆主義について見てみよう。
2020年末現在の反投稿者☆主義の主な批判対象は、カメオ出演キャラクター「宇佐見蓮子アバターのクッキー☆厨」(自己矛盾)や、VTuber「あずきアイス藍丸」(狐仮虎威)、及びこれらを中心とした面会室関連の投稿者ネタである。
一方で自己矛盾☆以前に投稿者ネタに対して批判が加えられた例は馴れ合い批判を除いては少なく、「投稿者に関するネタ自体が旧来より強い拒否感を持って捉えられていた」とは言えないだろう。
このことについては様々な議論があり、「自己矛盾☆前後で投稿者ネタの性質や数量が変化したため」とも「内輪に対する嫉妬によるもの」とも説明されている。
しかし、反投稿者☆主義はあくまで「投稿者ネタが何らかの理由で容認できない人々の集合体」であって、全体的に見れば「様々な理由が複合的に絡み合って生じた思想群」としか形容できない。
その主張に単一の理由を求めることは困難であり、過度に構造を単純化して反投稿者☆主義に関する議論を行うことは、「部分的には当たっていても全体的には誤り」と言えるような結論を導く可能性が高い。
「原理主義」はあくまで「多様な思想の便宜上の総称・大分類」であり、「確立された一個の体系的イデオロギーの名」ではないことに注意する必要があるだろう。
各所での扱い
ニコニコでの扱い
2010年代頃の作風が一定の支持を得ており、今でも「古典派クッキー☆?」や「東方蛮法天」などのタグがついた動画では、それらを意識した動画が投稿されている。
5chでの扱い
これらの考え方はスレに関係なく個人によるものであるが、特に本スレなどにおいてはよく支持されている。
主な持ちネタ
- 詠唱 → 確定演出 → 一転攻勢
- 一転攻勢とは淫夢においてTNOKからTDNら、DRVSらからNSOKなど、受けと攻めが逆転する現象である。 クッキー☆音MADにおいては、初代クッキー☆におけるUDKの「やっぱりアリスのつくるブラウニーは~」のセリフが流れた後に画面構成が淫夢ファミリーだけになる演出を言う。 逆に「淫夢音MADが途中でクッキー☆キャラクターに占領される演出」は、UDKの名をもじって「一転幸成」と呼ばれる。
やっぱりアリスが作るブラウニーはうまいな。 生地がしっとりしていて、それでいてベタつかないスッキリした甘さだ。 ココアはバンホーテンの物を使用したのかな?
- レギュレーション違反
- ほのぼの神社アレンジの変革に伴い自然発生した、初期のほのぼの神社アレンジ作品を正統派とし変化後のほのぼの神社作品を異端扱いとする概念。ただし真面目に唱えられていることはほぼなく半ばネタ的な概念となっている。 条件としては神社以外の二色蓮華蝶フレーズの使用、新約ほのぼの神社の使用など。
- 新詠唱
- 自己矛盾☆におけるげるっふとーたぁの「クッキー☆は純然たる誹謗中傷コンテンツでなければならない!~」の一連のセリフを言う。 これが流れた後、画面構成は初代やTIS三部作、または淫夢ファミリーだけになる。
クッキー☆は承認欲求という我を生み出してはならない! クッキー☆はアングラでなくてはならない! クッキー☆は純然たる誹謗中傷コンテンツでなければならない!
関連用語
- 類概念
- 天然企画
- 天然声優
- 嫌儲
- 対概念
- 養殖企画
- 養殖声優
- 親等理論
- 酸素理論
- 連想型
- 受け入れ厨
- ツイカス
- 投稿者☆
- 良識派